日本国内で6月1日より発売を開始したGalaxyS10 Plusですが、予約購入し実機が届いてから約2週間ほど使ってみたところで僕なりに良かったところや悪かったところなどをレビューしてみたいと思います。
目次
デザイン
僕が以前使っていた前機種、GalaxyS8Plusとの比較になりますが、
GalaxyS8Plus | GalaxyS10Plus | |
画面サイズ | 5.8インチ | 6.4インチ |
長さ | 160mm | 158mm |
幅 | 73mm | 74mm |
厚さ | 8.1mm | 7.8mm |
重さ | 173g | 175g |
表で分かる通り、本体そのものの大きさにはあまり変化はありませんでした。まぁこれ以上大きくなっても逆に持ちにくくなるだけなので、本体の大きさを変えずにベゼルを狭くし、ディスプレイを拡充させたのはポイント高いと思います。
上下にあったベゼルが外側にぎゅっと縮まってディスプレイサイズが広がり、行き場を無くしたインカメラがパンチホールとして画面上に残った、そんなイメージです。
他には、S8では丸みを帯びていた角が若干シャープになりました。
使用材質については前回同様、フロント・リアはガラス、電源・音量・Bixyボタンはアルミニウムです。
外装ケース上部と下部に関しては、S8ではPBT-GFとプラスチック素材でしたが、S10ではアルミニウムになり陽極酸化処理によって高級感が出されています。
本体のアルミニウム部分は殆ど陽極酸化処理によって銀色に施されているので、とてもクールに仕上がっています。
指紋認証
ついにきた!画面指紋認証!
単刀直入に言いましょう。めちゃくちゃいいです!近未来って感じがします。
僕が使っていた前機種GalaxyS8Plusでは、指紋認証機能はついていても背面のカメラの横に位置していたので、そこを使う際には必ずと言っていいほど間違えてカメラを触って汚してしまうという状態が何度もありました。
S8の光学式指紋認証は反応こそ良かったものの、カメラが毎回汚れてしまうというリスクによる使いにくさから結局背面指紋認証は次第に使わなくなり、安定のパターンロックで解除するようになっていました。
今回GalaxyS10では新技術の超音波式の指紋認証が採用されており、画面上での指紋認証が可能になっています。
さっそく反応速度の検証を行ってみました。画面ロックをさせた状態からの初回の認証はワンテンポ遅く感じるものの、そこから一旦電源ボタンでロックをしてからすぐのロック解除では、光学式指紋認証と同等の速さと言える速度で解除できました。
一度画面をブラックアウトの状態にして、S8の光学式とS10の超音波式でそれぞれ指を置く時間を短くしていく検証をしましたが、超音波式はおおよそ0.3~0.2秒程までは普通に指を抑えるだけで解除することが出来ましたが、抑える時間を短くすればするほど認証しにくくなる印象を受け、一番認証のしやすい指にしても0.2秒以下になると解除できなくなりました。一方抑える時間を短くしていったS8の光学式では0.1秒付近になっても安定して解除することができました。
このあたりはまだ出たばかりの新しい技術なので、これからに期待といったところでしょうか。
他には、顔認証システムの精度がとても優秀で、明るい場所においては指紋認証をする暇もないくらいに素早く顔認証でロックが解除されます。
パターンロックよりは顔認証と指紋認証を併用したほうが早いですし、最近では指紋認証をログインに使用したりできるアプリやサービスなども出てきているので、十分有効活用出来ると思います。
カメラ性能
GalaxyS10のカメラについては、リアカメラはS10,S10Plus共にトリプルカメラとなっており、1200万画素の広角標準カメラ、1600万画素の超広角カメラ、1200万画素の光学2倍ズームの望遠カメラの3つで構成されています。
可変絞りレンズが搭載されており、レンズの絞りをF値1.5とF値2.4で切り替えすることもできます。プロモードで撮影速度やISO設定、オート・マニュアルフォーカスなども設定できるため、非常に自由度の高い撮影ができます。
※ちなみに超広角モードは普通の写真撮影モードでしか使えないようです。
フロントカメラは1000万画素、S10Plusは加えてRGB深度カメラとして800万画素カメラを搭載。
RGB深度センサーとはなんぞや?と思って調べてみたところ、RGB深度センサーは物との正確な距離を把握することができる被写界深度センサーのことのようで、それがどう活用されているのか実際に使ってみて検証してみたところ、ライブフォーカスという背景をぼかして被写体を際立たせるエフェクトに一役買っているようです。
ちなみに撮影した写真のエフェクトはいつでも変更できます。
スピーカー
S9から引き続き、受話口がスピーカーになっており、下部のスピーカーと合わせてステレオスピーカーになっているようです。
僕はS8Plusからの乗り換えですのでS8との比較になりますが、S8のモノラルスピーカーと圧倒的に音質の向上が伺えます。聴き比べたところ、低音域が割と出ているといった印象です。
ステレオスピーカーになったことでより音の臨場感が増して、S8では出ていなかった低音域が聞こえるようになり、中高音域のパンチが効いて全体的にシャープのかかった音になったと思います。
例えばダンス音楽とかでシャリシャリしか聞こえなかった音が、ちゃんとドンシャリドンシャリといった感じに聞こえます。
ベンチマーク
GalaxyS8PlusとS10Plusのベンチマークテストを行いました。
結果はS8Plusより1.8倍のスコアとなりました。
テスト環境の温度によっては若干スコアの変動はあるようですが、それでもスコアは圧倒的に高いです。通常使う分にはもちろん、3Dゲームなどでも処理落ちせずにストレスフリーなプレイ環境になるでしょう。
無くなった機能
通信キャリアが提供していたスグ電機能
僕が使用していたスグ電の便利な機能として、耳に電話機を近づけるだけで電話に応答出来るという機能でしたが、今回GalaxyS10にはその機能は見当たらず廃止された模様です。
急いでいるときの電話や片手で手が話せないときなど、耳に当てるだけで電話に出れただけに、この機能が使えなくなってしまったのはちょっと残念です。
接近センサーや照度センサーは健在ですし、システム的に導入は不可能では無いはずですが、何故今回この機能が実装されていないかは不明です。
S9まで存在した虹彩認証システム
目の中に存在するしわ(虹彩)を読み取ることでロックが解除できるS8から導入されたおなじみの虹彩認証システムですが、S10からはセンサーそのものが取り払われ完全に無くなっています。
顔認証と同じく画面にほとんど触れることなく解除できるのですが、赤外線ライトを使用するため暗闇でもロックが解除できるすぐれものでした。
ですがディスプレイ上での指紋認証が可能になったり、顔認証システムの精度が向上したことで虹彩認証が無くなった欠点を補っているように思えます。
完全な真っ暗闇では流石に顔認証はうまく動きませんでしたが、まだ指紋認証で解除できるので許容範囲といったところでしょう。
総評
GalaxyS8Plusからの乗り換えということで、S10Plusを2週間使ってみての感想ですが、特に問題もなくいつもと同じように使え、顔認証の精度の向上によって虹彩認証よりも、まさかの指紋認証よりも素早くロック解除が行えるため、スマホを取り出してからロック解除をして操作に移るまでのシームレスな環境は、とてもストレスフリーだと言えます。
ベゼルがほぼ無くなった代わりにインカメラがパンチホールとして残ってしまってる点は、フル画面で動画を見たりゲームをするときなど、気になる人は気になるといった感じです。
しかしパンチホールを有効活用するアプリなども出ているため、一概にパンチホールが煩わしいわけでは無いようです。色々と試して見る価値はありそうですね。
何れにしても、GalaxyS10Plusは乗り換えて良かったと思える、今までで最高の機種でした。
田舎産まれ、田舎育ちの人口の少ない町で幼少期を過ごしました。
自然豊かでしたが、刺激は少なく町は廃れていくばかり、そんな僕が東京へ来て、毎日成長していく都会の姿を見たときは、正直びっくりしました。
変わっていくのは、動き続けることなんだって気がついた時、僕はすでに行動に移していました。
そんな日々変わりゆく何気ない景色の中に、生きている僕たちがいて、一時一時を踏みしめていく。
僕はその一時を大事にしたい、そういう思いを込めて「たのらいふ」と名付けました。