まもなく7月19日に新海誠監督の最新作「天気の子」が全国ロードショーとなります。
前作の「君の名は。」や「言の葉の庭」に続く美麗な背景グラフィックに興味をそそられますが、新海誠監督の抱くこだわりについて、今回調査してみました。
まず新海誠さんのプロフィールについて
- 名前:新海誠(本名:新津誠)
- 生年月日:1973年2月9日(46歳)
- 出身:長野県
- 配偶者:三坂知絵子
- 子供:新津ちせ
新海誠さんは日本のアニメーション作家・映画監督、また小説家として活動していますが、もともとは家業の建設会社を継ぐための修行として都内の在宅メーカーに務める予定でしたが本人から断り、ゲーム会社でのパッケージ制作や映像制作を経て、アニメーション制作の道へと進むことになります。
子供の頃から宇宙やSFものが好きで、そういった小説や解説本をよく読んでいた事があり、当時はまだ珍しかったパソコンを買い与えられ遊んでいた幼少期がありました。
こうして見ていくと、幼少期から既に新海氏の世界観は決まっていき、パソコンで遊ぶという珍しい経験があったからこそ、アニメーション映画監督という道は見えていたのかもしれません。
目次
2002年に初の劇場公開
新海誠さんは1991年に長野県内の高校を卒業後上京し、中央大学文学部を卒業後、都内のゲーム会社で働き始める。
ゲーム会社のパソコンゲームのオープニングムービーなどを制作する傍らで、夜中に帰宅したあとに午前3時頃までアニメーション制作を行い、翌朝6時に起床、出社するという過密なスケジュール生活を送っていたようです。
1998年には「遠い世界」で特別賞を、2000年に「彼女と彼女のネコ」でCGアニメコンテストでグランプリを受賞しました。
その後、2001年初夏には5年努めたゲーム会社を退社。その理由は「ゲーム会社での映像表現と自分の表現したかった世界観に相違があり、自分の生活に密接した物を表現したかったから」と述べています。
それから1年後の2002年、全CG映像の担当を含め、監督、脚本、演出などをほとんどの作業を新海誠さん一人で行った、約25分のフルデジタルアニメーション、初の劇場公開作品となる「ほしのこえ」が発表されました。
「ほしのこえ」は第1回新世紀東京国際アニメフェア21公募部門において優秀賞を受賞しました。他にも数多くの賞を受賞するなど、評価のとても高い作品です。
まず声優を除いた全ての作業を新海さん一人でこなしているというのですから、熱量が凄まじいですよね。ここまで出来るのは新海さんならではだと思います。
初の長編作品
2004年に前回の短編を超える、初の長編作品「雲の向こう、約束の場所」が発表されました。
これは発表された時は僕もよく覚えています。
前作以上の美麗な作画クオリティに加え、演出なども前作を遥かに超えて、音楽によりマッチした雰囲気が大変評価されました。
この頃からジブリに匹敵するほどのクオリティは出ていたと筆者は思っています。
それも第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」などを抑え受賞していることなどがあります。
それから3年後の2007年に、連続短編アニメーション「秒速5センチメートル」が発表されます。
当時は「登場人物たちを美しい風景の中に置くことで”あなたも美しさの一部です”と肯定することにより誰かが励まされるのではないか」と思っていたが、「ひたすらに切ない」「ショックで席を建てなかった」などという感想がとても多かったため、その反省で第3話のラストを補完する形で「小説 秒速5センチメートル」が発刊されました。
新海氏が熱を出して寝込んだ、作風を変えたチャレンジ
2011年に「星を追う子ども」という、一風変わった作風の作品が発表されました。
これまでとは異なり、よりファンタジー要素が強くなったアクション系アニメーションになっていました。
これには新海氏も「ジブリ作品を連想させる部分が確かにあると思うのですが、それはある程度自発的にやっているという部分もあります」と語っており、「日本のアニメの伝統的な作り方で完成させてみる」という目標を掲げていたので、割とチャレンジ的だったのではと思っています。
しかし、これまでの作風とがらっと変わった事でファンからは賛否両論という形になり、ショックを受けて熱を出して寝込んでしまったという新海氏は反省し、プロデュースやマッチングの大切さを痛感したといいます。
3日間で興行収入3000万円【言の葉の庭】
2013年には「言の葉の庭」が公開され、全国23館で公開3日目にして興行収入3000万円というヒットを記録しました。
ツイッターのつぶやき数ランキングでは2位に大差をつけて1位になるなど、その勢いがどれほどすごかったのか伺えます。それ以降ネットの評判が広がっていき2007年公開の「秒速5センチメートル」の観客動員数を10日間で突破、さらに2011年公開の「星を追う子ども」の動員数も14日間で突破するなど勢いの衰えが見えないほど伸びていきました。
カナダ・モントリオール ファンタジア国際映画祭や第18回アニメーション神戸賞、ドイツ シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭などで数々の賞を受賞しており、3週間だった劇場上映も多くの劇場で上映延長が決まりました。
最終興行収入250.3億円 日本歴代映画2位
2016年に公開された「君の名は。」世界中で有名になり、日本映画として歴代2位、日本国内で公開された映画として歴代4位の記録を打ち立てるなど、知らない人はいないレベルで大ヒットを記録し、世界中で大人気の映画となりました。また、原作本として自身画執筆した「小説・君の名は。」も週間売り上げランキングで8週間1をキープ、100.9万部売上でミリオンを達成しました。
原作では映画では描かれなかった細かい描写などが表現されており、映画しか見ていなかった人でも納得できるような内容になっており、今読んでない人でも十分読む価値があると思うのでオススメしておきます!
君の名は。では特に新海氏のこだわりが強く現れていると言い、まず糸守町の湖は長野県諏訪市の諏訪湖が元になっていました。町並みは新海氏の生まれ故郷、長野県南佐久群小海町がモデルになっていると言われています。
また扉が開くシーンなどでローアングルが多いのも、2000年にCGアニメコンテストでグランプリを受賞した「彼女と彼女の猫」に出てくる猫の視点だという話もあります。
また君の名は。以前に登場した人物が君の名は。に登場するなど、今までの作品も織り込んで一つの集大成にしていくという作り方も、新海氏の手法として筆者がとても好きな演出であると思います。
探せばキリがないほどに新海氏のこだわりがギュッと詰まった「君の名は。」は、それだけ想いの強い作品だと言えます。それは実際に映画が世界中に評価されたことで、証明されましたね。
天気の子 7月19日公開!!
そして今回、ついに新作「天気の子」が7月19日に全国ロードショーです!
とても楽しみですね!
今回Youtubeにて映画「天気の子」スペシャル予報として東宝MOVIEチャンネルにて新海誠監督のこれまでの作品も含め、新作の紹介をまとめた動画が紹介されています。
新海誠監督最新作「天気の子」7月19日 全国ロードショー
「君の名は。」から3年ー 新海誠監督最新作!7月19日公開「天気の子」
【原作・脚本・監督】新海誠 【音楽】RADWIMPS
【声の出演】醍醐虎汰朗 森七菜/本田翼/吉柳咲良 平泉成 梶裕貴/倍賞千恵子/小栗旬
田舎産まれ、田舎育ちの人口の少ない町で幼少期を過ごしました。
自然豊かでしたが、刺激は少なく町は廃れていくばかり、そんな僕が東京へ来て、毎日成長していく都会の姿を見たときは、正直びっくりしました。
変わっていくのは、動き続けることなんだって気がついた時、僕はすでに行動に移していました。
そんな日々変わりゆく何気ない景色の中に、生きている僕たちがいて、一時一時を踏みしめていく。
僕はその一時を大事にしたい、そういう思いを込めて「たのらいふ」と名付けました。