謎系大好き、たのらです。
みなさんはアンティキティラ島の機械と聞いてご存じの方はいますか?
知らない方のために説明すると、アンティキティラ島とはギリシャ、アテネの南の地中海に浮かぶ小さい島で、1900年頃にこの島の海域で沈没船が発見されました。
その沈没船の中には歯車式の機械が見つかっています。
状態が悪く、激しく損傷していたため、当時はそれがどういった機械であるのか判明するまで相当時間がかかりました。
見たことのない精巧に作られたその機械は、まるでオーパーツのようだったと言われています。(オーパーツとは発見された場所や時代とは全くそぐわないと考えられるときにつけられる名前のことで、間違いな工芸品とも言われます)
目次
古代ギリシャの天体装置説
オーパーツ発見から120年が経った現在では、最も有力な説として古代ギリシャの遺物で、天体の動きを正確に観測するために作られた歯車式の機械とされています。
ただここでも残る謎があり、ギリシャの中でも見つかった精巧な天体の動きを観測する歯車式の機械はこれだけしか見つかっていません。
ここまで精巧な機械を手作業で作れる方もすごいのですが、驚くべきはそれが紀元前300~100年の間に作られたものであるということです。
紀元前とは現在の西暦が2021年ですから、2121年から2321年前ということです。
からくりの技術がすごいスイスのシンキングバードというゼンマイ式の鳥のさえずりを再現した機械でも、280年前(1700年代)という歴史です。
残る謎その1、合わない天体の数
アンティキティラ島の機械は通称アンティキティラデバイスと呼ばれ、基盤にはコイネーという古代ギリシャ語で書かれていることから、ギリシャで作られたことはほぼ間違い無いとされる。
X線などで調査し破壊された部分以外の歯車を再現したところ、月・太陽・地球・満ち欠けなど天体の動きを完全に再現できることが判明しています。
同時に出土した石版に書かれた内容には、23個の天体の動きをトレースすることが記されていますが、現在明らかな太陽系の天体は、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の9個、そして太陽と地球の衛星、月を加えてやっと11です。
どう数えても石版に書かれた23個の天体と数が矛盾しています。
これだけ精巧な機械が作れて、天体の動きも完全に再現できているのに天体の数を間違えることはあるのでしょうか?
ちなみに機械の失われた部分については未だ解明されていません。
残る謎その2、錆びに弱い
発見された機械は海の底で沈没船と一緒に眠っていましたが、金属製のため非常に錆びついていたそうです。
そもそも、海という塩分の塊が空気中にも漂っている空間にそのような精巧な機械が持ち込まれれば、すぐに錆びついてしまうのも明確なはずですが、実際には海の底から発見されています。
なんのために船で運んでいたのか、という推測についてですが航海用にしては不要な機能があるため航海目的ではなかったとされています。
有力な説としては、アンティキティラ島から盗まれた財宝とともにローマまで船で輸送中だったのではという仮設があります。
残る謎その3、誰が作ったのか
調査によれば、古代ギリシャの著名な科学者が関わったとされ、その中にはアルキメデスの関与も示唆されています。
確定的な要素は無いものの、参考文献やコイネー語が使われていること、計算式が当時の哲学者、ヒッパルコスのものが使われているなど、複数の要素が組み合わさり、信憑性を高めているそうです。
まとめ
古代ギリシャの科学力は、現代に近いレベルの高い技術力を持ち合わせていたとされており、それが今回のアンティキティラ島の機械、アンティキティラデバイスに繋がっているのかもしれません。
しかし古代ギリシャは内乱が繰り返され、やがて滅亡してしまいました。
高度な文明も技術も、文献が残らないまま謎と化してしまったものもたくさんあります。
しかし、そういった謎は今でも解明が続いており、いずれすべての謎が解ける日がやってくるのも、もうそう遠くないかもしれません。
田舎産まれ、田舎育ちの人口の少ない町で幼少期を過ごしました。
自然豊かでしたが、刺激は少なく町は廃れていくばかり、そんな僕が東京へ来て、毎日成長していく都会の姿を見たときは、正直びっくりしました。
変わっていくのは、動き続けることなんだって気がついた時、僕はすでに行動に移していました。
そんな日々変わりゆく何気ない景色の中に、生きている僕たちがいて、一時一時を踏みしめていく。
僕はその一時を大事にしたい、そういう思いを込めて「たのらいふ」と名付けました。